佐伯市民大学講座は、大分県佐伯市が抱える様々な課題や社会情勢の変化に対応し、「さいき7つの創生」を推進する人材育成を目的とした佐伯市民大学「令和四教堂」のうち、少人数によるゼミナール形式の学習を基本とする講座の運営事業です。
目次
運営団体『地元学の会』について
水俣で生まれた地元学の手法で地域に埋もれた宝を見出し、地域力を再発見する学びを軸としており、佐伯市民大学「令和四教堂」の講座を運営するために結成された会です。
地元学とは「ないものねだりを やめてあるものを探し、地域の持っている力、人の持っている力を引き出し、あるものを新しく組み合わせ、ものづくり、生活づくり、地域づくりに役立てていく」という思想を軸とし、それぞれの風土と暮らしの成り立ちの物語という個性を確認し、大地と人と自分に対する信頼を取り戻し、自分たちでやる力を身につけていく学びです。
佐伯市民大学講座の目的
佐伯市内外在住問わず、地域創生の学びに関心を持つ人々を対象に、自然と人と地域共同体のかかわりに関する思想や哲学を基盤とし、「さいき7つの創生」にかかわる分野を総合的に学習する講座を実施することにより、内発的*で持続可能な地域の発展に寄与する価値観と行動力を持つ人材の育成を目的とします。
*内発的発展とは「伝統の再創造」であると社会学者の鶴見和子は定義しています。
第2期佐伯市民大学講座の構成
前期(令和8年1月~令和8年12月)
1月の初回講座では、コモンである辻信一先生よりLocalizationの概要を学ぶ講座と、この運動のきっかけとなるヘレナ・ノーバーグホッジ氏が作成した「幸せの経済学(2010年)」の鑑賞会を実施します。この講座を皮切りに、Locaizationに関連する全国区でも著名な講師陣に佐伯に来ていただき各分野のこれまでとこれからを学んで頂きます。
【前期講座の概要】
1月:辻信一教授
2月:印鑰智哉氏/小山敬晴准教授
4月:山崎亮氏/平川摂氏
6月:新井和宏氏/吉田俊朗氏
9月:赤坂憲雄教授/矢野大和氏
11月:小野正嗣教授/桑門超氏
後期(令和9年1月~令和10年3月)
前期講座に引き続き、著名な講師陣による座学を受講いただきます。Localizatonについて学びを深める中で受講生の皆様がそれぞれに”気になること”が表出することと思います。9月からは、この想いをアイデアの種とする研究プロジェクトの実践を通してLocalizationをより深く現実的に学ぶ機会を設けます。
☑令和9年
1月中村隆市氏/大倉岳氏
4月青木茂氏/DOCRE
5月鈴木悌介氏/山本康博氏
7月島村奈津氏/山崎誠氏
8月森千鶴子氏/柴田真佑氏
9月~実践プロジェクト(伴走:杉浦嘉雄名誉教授、地元学の会)
☑令和10年
3月実践プロジェクト報告会
【アーカイブ】第1期佐伯市民大学講座の構成
前期(R3年12月~R5年3月)
12月の第1回講座(プロローグ)で、まず「地域力の再発見」のテーマを支えている「内発的発展論」の学習から始まり、佐伯市宇目が含まれる祖母・傾・大崩ユネスコエコパークという国際的に認知された貴重な自然資源の保全と活用の学習が続き、さらに「自然と人と地域」の関係性を人間の精神性(スピリチュアリティ)、思想、歴史、哲学、教育の分野の専門家から多面的に学びます。
後期(R5年4月~R6年9月)
より現実的な地域や社会の課題(温暖化対策、住環境、自然環境、ライフスタイル、河川環境)について、持続可能性を視野に取り組む方法を様々な専門の講師から学びます。
前期・後期通して、R6年3月までは内発的で持続可能な社会づくりのための価値観を形成するプログラムで、R6年4月から最終月の9月までは、行動力の形成を目指すプログラムとして、2年間半の学習の成果としての受講者自身による「地域力」を再発見するためのグループ研究プロジェクトの立ち上げと最終発表のためのワークショップを予定しています。
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