市民大学講座【前期】

目次

佐伯市民大学講座 前期「地域力の再発見」の特徴

前期では、できるだけ外部講師の講座の前に、講師の著作や論文、記事等を読み込む講座(1~2講座)をセットにする学習方法を採用し、内容に対する自分の考え方や立ち位置を思考してもらいます。
外部講師の講座では、講師からの主要なメッセージを受け取ったのち、主に質疑応答や地域の文脈における議論、グループワークなどが主になります。
3年目のR6年度4月の講座から、5か月間、受講生の関心あるテーマ別のグループ形成を促し、自主的なグループ研究活動を地元学の会のメンバーや講座コーディネータがサポートします。
3年間の学びの集大成として、R6年9月のグループ研究発表会を実施し、行政や地域の方々、一般市民からの評価をいただく予定です。

 

 

 

市民大学講座の報告

第一回講座:

『地域力の再発見』から柳田国男と南方熊楠の内発的発展論を紐解く(プロローグ)

【さいき7つの創生:1,3,4,6】
日時:2021年12月26日(日曜)午後3時~5時
講師:あまべ文化研究所代表 岩佐礼子 (講座コーディネータ兼講師)
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第二回講座:

宮沢賢治に学ぶ「自然観・宇宙観」と地域づくり(ガイダンス)

【さいき7つの創生:1、5,6,7】
日時:2022年1月16日(日曜)午後3時~5時
講師:日本文理大学名誉教授 杉浦嘉男
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第三回講座:

宮沢賢治の“内なるバードウォッチング”~実習編~

日時:2022年2月27日(日曜)午前9時~12時半
場所:かまえインターパーク海の市とその周辺
講師:日本文理大学名誉教授 杉浦嘉男
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第四回講座:

宮沢賢治の自然観と「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク(BR)」

【さいき7つの創生:1、5,6,7】
日時:2022年3月20日(日曜): 午後3時~5時
会場:佐伯市東地区公民館集会室
講師:日本文理大学名誉教授 杉浦嘉男
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第五回講座:

鬼頭秀一著「現代日本の新しい自然観」‐鬼頭秀一、内山節他共著『ローカルな思想を創る』(1998農文協)に学ぶ

【さいき7つの創生:1,2,4,5】
日時;2022年4月24日日曜3時~5時
会場:佐伯市東地区公民館集会室
講師:あまべ文化研究所代表 岩佐礼子

4月の第五回講座は6月の東大名誉教授鬼頭秀一先生の担当する第七回講座のための予習講座になる。 予習用の読み物として鬼頭秀一先生が『ローカルな思想を創るー脱世界思想の方法』(農文協人間選書1998年)の中の一章「現代日本の新しい自然観」を書かれているので、その章を学ぶ。人間と自然とを切り離して自然保護をとらえるのではなく、自然資源として人が物質的に利用する視点の経済・社会的リンクと自然との精神的なかかわりに着目する宗教・文化的リンクの両方が統合された形で、人と自然の関係性において捉えるべきといった見方を事例を通して学ぶ。

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第六回講座:

鬼頭秀一著『環境倫理3.0へ向けてーSDGを超えて』に学ぶ

【さいき7つの創生:総合】
日時;2022年5月22日日曜3時~5時
会場:佐伯市東地区公民館集会室
講師:あまべ文化研究所代表 岩佐礼子
第六回講座も予習講座として、鬼頭先生の最新の著作の一部を学ぶ。現在、日本はもとより世界中で、また行政や民間企業も巻き込んで国連の掲げる持続可能な発展を目指すSDGsの17の目標が、環境倫理の視点からではどういった意味を持ち、どういった価値観や行動の変容が期待されるのかを学ぶ。

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第七回講座:

SDGsの物語をつくる

【さいき7つの創生:総合】
日時:2022年6月19日(日曜)午後3時~5時
会場:佐伯市東地区公民館集会室
講師:東京大学名誉教授・星槎大学特任教授 鬼頭秀一
SDSsの17の目標をバラバラにして、各々の国や企業、自治体や個人が好きな目標を達成すれば持続可能な発展に近づくのだろうか。本講座では、前半は講義形式でSDGsが本来目指しているものを理解し、後半はこれらすべての目標は自分が当事者としてかかわるべきものであるという視点で、ワークショップ形式による自分自身のSDGsの物語を作るプロセスを体験する。講座の後は、お茶会形式での講師との交流会が予定されている。

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第八回講座:

土呂久のドキュメンタリー番組「山峡に咲く」に学ぶ

日時:2022年8月21日(日曜)午後3時~5時
会場:佐伯市東地区公民館集会室
講師:あまべ文化研究所代表 岩佐礼子
そもそも、佐伯から車で2時間の場所にある宮崎県高千穂町土呂久の歴史を知る佐伯人は少ない。江戸時代は銀鉱山で栄えた土呂久が、大正時代に鉱山から亜ヒ酸を生産することになり、ヒ素公害の悲劇の歴史が始まった。この講座では宮崎のテレビ局が制作したドキュメンタリー番組「山峡に咲く」を視聴し、土呂久の亜ヒ酸公害の歴史を理解し、佐伯の木浦鉱山を含む、大分県南部と宮崎県北部の自然の成り立ちとその地質が生み出した広域の産業構造を改めて学ぶことになる。

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第九回講座:

佐伯と土呂久―知られざる亜砒酸公害の歴史を学ぶ

【さいき7つの創生:1、3】
日時:2022年9月18日(日曜)午後3時~5時
台風のため25日㈰へ延期となりました。
会場:佐伯市東地区公民館集会室
講師:宮崎大学客員教授・記録作家 川原一之
朝日新聞記者として若いころに土呂久の亜ヒ酸公害を取材したことで、その悲惨な実態を目の当たりにし、退社して後はヒ素公害の患者さんらの訴訟を長年支え、今でも記録作家として朝日新聞宮崎版に土呂久の亜ヒ酸公害についての連載を続けている記録作家の川原一之先生をお招きし、亜ヒ酸や鉱山を通した土呂久と佐伯との知られざる歴史と産業の接点を学ぶ。農薬の環境問題を世界的に知らしめたレイチェル・カーソンとの接点も含め、辺境の土呂久、良港に恵まれた佐伯、大都市大阪、農業大国アメリカ合衆国の間の知られざる関係とその歴史を紐解いていく。講座の後は、お茶会形式での講師との交流会が予定されている。

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第十回講座:

内山節著『資本主義を乗り超える』(2021 農文協)に学ぶ

日時:2022年10月23日(日曜)午後3時~5時
会場:佐伯市東地区公民館集会室
講師:あまべ文化研究所代表 岩佐礼子
学校でもきちんと教わったこともなく、あまりにもあたりまえすぎて今更人に聞けない「資本主義とは何か」という問いを内山先生の本を通して、学び直していく。そのためには労働とは何か、労働交換とは、流通とは何かといった問いを現代社会の暮らしから見つめ直し、伝統的な経済を振り返りつつ、そこで重要な役割を担っていた共同体の新しい在り方を考える。

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第十一回講座:

内山節著『民主主義を問い直す』(2021 農文協)に学ぶ

日時:2022年11月20日(日曜)午後3時~5時
会場:佐伯市東地区公民館集会室
講師:あまべ文化研究所代表 岩佐礼子
国レベルでの民主主義とは本当に成り立つのかという問いを軸に、共同体や農村の伝統回帰を鍵として、「結びあう市場」「根の張った経済社会」などをキーワードに、未来社会をデザインする道筋を本から学ぶ。

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第十二回講座:

未来社会のデザインを語ろう【さいき7つの創生:1,3,5、6】

日時:2022年12月11日(日)午後2時半~5時
会場:佐伯市城山桜ホール小ホール
講師:哲学者 内山節
在野の哲学者として、民主主義や資本主義といった現代社会のしくみを新しい視点で語り、地に足を付けた目線で、これからの地域社会や共同体、農業の在り方を語る内山先生は、全国的にも支持者が多く、講座会場を桜ホールの小ホールに移し、なるべく多くの人々に受講していただく予定だ。予習講座で学んだことをベースに、直接内山先生に講座内容の質問や、地域の課題を投げかけながら、実践的な地域づくりを議論する場にしたい。講座の後は、お茶会形式での講師との交流会が予定されている。

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第十三回講座:

星野文紘、渡辺清乃共著『野生の力を取り戻せ』(2021日本能率協会マネジメントセンター )に学ぶ【さいき7つの創生:4】

日時:2023年1月15日(日曜)午後2時半~5時
会場: 佐伯市城山桜ホール小ホール
講師:あまべ文化研究所代表 岩佐礼子
第十四回講座の予習講座として、前半は星野文紘先達の著作本の概要を学ぶと共に、知っているようで知らない「山伏」の実態や修験道、そして千年近く続く講とは何か、講が支える出羽三山などの霊山信仰について解説していく。後半は星野文紘先達が出演したNHKのドキュメンタリー番組を視聴し、人々の精神性を支える出羽三山の大自然とそこに生きる山伏の日常を学ぶ。

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第十四回講座:

野生の力で今を生き抜く【さいき7つの創生:4】

日時:2023年2月26日(日曜)午後3時~5時
会場: ル・パンダハウス
講師:羽黒山伏 星野文紘
山形県にある出羽三山の山伏としての最高位「既修松聖」を持つ星野文紘先達をお招きし、予定としては有志の受講生グループと共に、2時ごろから星野先達と共に城山を登頂し、ご祈祷していただき、城山のふもとにある講座会場のル・パンダハウスへ移動する。講座では、人間が本来持つ野生の力を取り戻すために、自然とどうかかわるのか、自然の恵みを頂く食とどう向き合うか、といったお話の後、受講生との質疑応答を通して、深い議論へいざなっていく。講座の後は、お茶会形式での講師との交流会が予定されている。

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第十五回講座:

命が育つお手伝い

【さいき7つの創生:4】
日時:2023年3月19日(日曜)午後3時~5時
会場:東地区公民館集会室
講師:国際モンテッソーリ協会理事・保育環境アドバイザー 深津高子
イタリア出身のマリア・モンテッソーリが20世紀初頭に考案し、現在140以上の国に普及しているモンテッソーリ教育について、日本の国際モンテッソーリ協会理事の深津高子さんをお迎えしてお話を伺う。経営学者のピーター・ドラッカーや藤井聡太も受けたとされるモンティソーリ教育は大人が算数や英語、読み書きの知識を子どもに叩き込むような天才教育は一切しない。2歳半からの幼児から始めることができ、子どもの自主性を尊重する先生の指導のもと、ユニークな道具を思い思いに選んで自由に学ぶ方法で、子ども本来の能力、集中力、興味、自発性などを育み、個性豊かな人間形成を助けるとされている。講座の後は、お茶会形式での講師との交流会が予定されている。

 

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