講座報告03 宮沢賢治の“内なるバードウォッチング”~実習編~

日時:2022年2月27日(日曜)午前9時~12時半
場所:かまえインターパーク海の市とその周辺
講師:日本文理大学名誉教授 杉浦嘉男

かまえインターパーク海べの市に9時集合した後、そのインターパークの建物の裏の広場で杉浦先生の説明を聞いた。宮沢賢治の書いた本や詩などの作品に出てくる鳥の種類はなんと70種類もあり、賢治は裸眼で鳥を見ていたそうだ。

受講生全員に双眼鏡が配布され、まずは広場から海岸の干潟にいる水鳥をチェック。たくさんのカモやオオバンがいた。白く目立つコサギも美しかった。目を広場に移すと、そこを縄張りにしている可愛いジョウビタキも飛び回っていた。

そのあとは、広場から左側に見えた海岸沿いの道を歩き、違う方向から水鳥を観察。なんと、汽水域でしたが、水面の上に茂っている藪の小枝にカワセミを発見!

しばらくそこで望遠鏡を使って美しいカワセミの姿を堪能した。干潟や養殖筏で休んでいるカモの多くはヒドリガモだったが、マガモやカルガモも一匹ずつ発見できた。さらにオナガガモの細くとんがった尻尾が印象的だった。

 

途中道路工事のドリルのような音が林から聞こえてきましたが、これはキツツキのように木をくちばしでつついているアオゲラだったようだ。

 

そのあとは海岸に注ぎ込む川をさかのぼって野鳥観察した。野鳥はすばしこく、木々の奥に隠れたりしてなかなか裸眼で見ることがむつかしいが、杉浦先生が鳥の声の特徴を教えてくださり、声で野鳥を楽しむ方法も学んだ。だんだん目が慣れてくると、可愛いモズやメジロを発見!大空をゆうゆうと上昇気流で舞い上がったり、らせんを描いて飛んでいるトビの尾が魚の尾のようにへこんでいるのも見えた。

 

最後に再度最初の広場に集合し、「鳥合わせ」という、確認した鳥の名前を図表を見ながら数える作業をしてみたところ、声でわかった鳥も入れて20種類以上を観察できたことがわかった。約2時間半でこれだけの種類の鳥を堪能でき、受講生は大変満足しているようだった。11時半にバードウォッチング講座を無事終了し、解散した。

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